先ほどスマホを開いたら下記の記事が載っていて暗い気持ちになった。

お味噌とか漬物とかでも似たような事案があったような記憶がある。
この国は、あらゆる物を「漂白化」して「無害」なものにして仕舞えばいいと考えているようだ。
いつから「雑」な物を嫌うようなムードになっていったのか?
アメリカの言いなりになっているから、と言うのも一つの答えだと思うけど、それだけでもないように思う。
多様性や、インクルーシブなどと言いつつ、あらゆる物を「漂白化」し無菌化していった先に、楽しい世界があるとは思えない。
しかも、それらの政策をスピード感を持って行うと言う。
その惨めな結果がマイナンバーカードの利用率の低さに表れていると思う。
陰謀論的な人は「利権」絡みだと言う人も言う。そう言う面もキットあるのだろう。
デジタルの便利さを否定するものではないけれど、それは安全に安定的に機能してこそ利用価値がある。
たびたび通信障害が起きたりATMが使えなくなる銀行があったりと、そう言う現実の中で、スピード感を持って進めることにはとても怖さがある。
また、便利さと情緒と言うものもなかなか両立しないように思う。
人手不足も大きな要因だとは理解しているが、街の寿司屋のチェーン店のほとんどがタブレットでの注文になっている。
本当に昭和や20世紀から続いている趣のあるお店は、当主がいなくなった段階で世代交代が進まず、閉店になる店が多い。
そう言う裏通りの路地の飲み屋が楽しいと言う文化も、変な昭和レトロブームで漂白化されている。
自衛のために自分の中に「闇」を作り、毒素を育てることが必要なのかもしれない。

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