死ぬ時には資産をゼロに

DIE WITH ZERO という本が、ボクの元いた会社のオンライン飲み界隈でプチブームになっている。

金融資産を残して死ぬより、早めに資産を取り崩して体験価値を上げて「思い出」資産の配当をもらう方がいい。

と言った考え方らしい。

老後資産に苦労している人には全く無縁の話なのかもしれないが、この飲み会界隈は比較的余裕のある人が多いのでこんな贅沢な話になっている。

しかし、ボクはなぜか違和感を感じた。

そう。

うつ病を慢性的に抱えているボクは、仮にいくら金があっても、新たに何かを体験したいと言う気持ちになれないからだ。

さらに加えて「価値のある体験」にはお金が必要なのだろうか?と言う疑問だ。

界隈の会話では、75歳を境に健康が大きく損なう可能性が高いから、それまでにガンガン使っちゃえ!

みたいな文脈。

しかし元々関西人のボクとしては、同じ楽しみ価値をできるだけお金をかけないで「楽しみ価値」を得ることを常に心がけてきたので、そう言う点でも、ボクには馴染みにくい考えだ。

さらに、うつ病のボクは「やりたいこと」が無い。

「やりたいこと」の一番はぐっすり眠ること。

もし100万円でぐっすり眠れる薬か何かが手に入るなら、お酒をやめられるのなら、ぜひ買うと思う。

でもそんなものはない。

うつ病の人は、「体験価値」を自分でなんとかするしかないのだ。うつ病はお金で買えないし、お金で帰ることのできない体験を、うつ病のおかげでたくさんできた。

もちろん強がりだけど(笑)

DIE WITH MY ORIGINAL

BODY AND MENTAL

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